- 作者: 内海聡
- 出版社/メーカー: 三五館
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
『精神科セカンドオピニオン2―発達障害への気づきが診断と治療を変える (精神科セカンドオピニオン)』の共著者の一人(内海聡氏)による、精神科医療への疑念。とりわけ、向精神薬を使い過ぎる実態について*1。
発達障碍ほか、さまざまな診断実務そのものに、疑念が表明されています。
細かく言えばきりがないし、積極提案には新しい論点はないのですが、現役の内科医がこういう立場を表明してくださったことに、励みを受けました。私は読んでよかった。
精神科ユーザーで、自分の飲んでいる薬に不安を抱える方にお勧めです。
とりわけ最近は、追いつめられる人があまりに増えたせいで*2、
-
- 「とりあえず精神科医の権威にすがる以外にどうしていいかわからない」
- 「物質科学だから、大丈夫だろう」
という人が続出している。
精神科の現状に疑問を持つことは、製薬メーカーと医師による《物質科学+利権》の巨大なシステムに逆らうことであり、ここには原発問題と似た構図を感じます。反論がパターン化してしまい、過激派みたいに見えてしまうことも、また第三者からは、基本的に「トンデモ系」として無視されてしまうことも、やはり似ています。
《物質科学+利権》のシステムがあまりに強大である場合、それにあえて逆らおうとする時点で、大きな動機づけが必要になります。すると中には、「極端すぎる」と言わざるを得ない団体等も出てきてしまう*3。
しかし私たちには、有益な情報を《自分で選びだす》能力が必要です*4。 DSM のことも含め、精神科の実態が問題を抱えていることは間違いないのに(参照)、現状では、疑念を表明する方が少なすぎます。
2015年6月15日の追記
内海聡氏の Facebook の投稿より http://on.fb.me/1SgpnI2
障害の子どもさんが生まれるというのは、いかに産む前妊娠前に両親が食と生活が乱れているかの証、それは一生かけて反省しなければなりません。
言ってることがメチャクチャです。