制度論と労働過程論

廣瀬浩司氏が抉り出したメルロ=ポンティの制度論(参照)は、マルクス労働過程論に重ねられる。(マルクスの議論はすぐに「資本のもとでの労働過程」になるが)

    • 「制度化されたもの(institué)」=「対象化された労働」(客体的労働条件)
    • 「制度化するもの(le sujet instituant)」=「対象化されていない(nicht-vergegenständlichte)、生きた労働」(主体的労働力)

ここで「生きた」とか「主体」という言葉に青臭い実存を読み取ってはならない。
これは労働過程の唯物論