たとえばストーカー関連では、刑事的なトラブルが起こらないかぎり、あるいは長期にわたって繰り返し自宅前に来られたりしないかぎり、現状のストーカー規制法では対応できない。 だから警察は頼れないが、いちいち裁判を起こしていたのでは、残りの人生が裁判だけで終わってしまう。 ⇒集団的対応ができる環境作りをしなければ、どんどん追い詰められてしまう。 「スルーできること」と、「警察・司法に頼れること」のあいだには、深い溝がある。
- 宮崎学『法と掟と この国の捨て方 (角川文庫)』 「これは犯罪だが、掟は守った」(全体社会と部分社会)
- 法治国家では自力救済は禁止されており、うかつに「自分で解決」しようとすると、違法行為になってしまう。
- 「誰かに都合の悪い事実」は、統計に現れない。 表向きの顔と、プライベートな関係実態の乖離。
- 孤立した人間ほど、紛争処理にコストがかかりすぎる。 集団的に取り組める態勢を作らないとどうしようもない。