政治力のなさ自体が歴史的

焦点はコミュニティの問題だが、既存の共同体主義はうまくいかない。 とにかく伝統を大事にするとか、単につながろうとしてもダメで、むしろ《つながりかた》が難しい。

どういう方向で、何を重点的に考えればいいのかとか、そのレベルにすら合意がない。 そうすると、《どうやって合意形成するか》という、手続のレベルに介入するしかない。 そのレベルでしか、議論が成り立たない。
「政治家が小物ばかりになった」というけど、合意形成の体質が変わったともいえる。 「政治力」じたいを属人的に考えすぎると間違う。