ひきこもりと軍事訓練

全体会議には、韓国で「외톨이(ウェトリ、ひとりぼっち)」に取り組まれている精神科医・呂寅仲(ヨ・インジュン)氏が参加されていました。 そこで私は会場から、次のような質問をしました。

 日本では、「ひきこもり・ニート自衛隊に入れろ」という声はいまだ現役ですが、徴兵制のある韓国で引きこもりが問題になっていることは、政策決定にとって非常に示唆的だと思います。 今後、日本の政治家や評論家から意見を求められることが予想される呂寅仲(ヨ・インジュン)さんは、軍事訓練とひきこもりの関係について、どのようにお考えでしょうか。

全体会議中には返答の時間がなく、あとで個人的に少しだけお話を伺いました。
韓国のKBS(国営放送)でも、過激なスパルタ指導で有名な長田百合子(おさだ・ゆりこ)氏を紹介する番組が放映されたそうです。
呂氏の提唱される支援プログラムには、軍事訓練を想像させるようなものはありません(参照)。 呂氏によれば、「punishment ではなく、treatment が必要」とのこと。
重要かつデリケートな議題なので、詳細は今後の公開討議を待ちたいと思います。