《 学習 IV 》

仮想的なもの、フィクション。

 「学習 III に生じる変化」であるが、ベイトソンは「地球上のいかなる成体の生物もこのレベルには達しない」とみる。 (レジュメ)

「進化のプロセス」はこのレベルかもしれない。 おそらくこれは、脳の中で蓄積されたものが、体全体や脳組織そのものを作り変えてしまうようなレベルの変化。
脳は可塑性が高い臓器なので、機能分化のレベルでこの「学習 IV」レベルの変化が起こっている可能性はまったくは否定できないだろう。








ベイトソンの学習理論は、OS(Organic Subject)の作動に関して、非常に適切な記述になっている。 「なぜ学習が起きるのか」、「コンテクストはどのように理解されるのか」については、ベイトソンはたいへん豊かな貢献をなしている。 しかし言語の作動や、人間と動物はどう違うのかに関しては、彼の議論と記述には限界がある。


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