2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

いま支配的な語りは、みずからの当事者意識をなかったことにする

「当事者」という語を使いたがる界隈は、むしろみずからの加担責任についての当事者意識を持たない。*1当事者意識を免責するきれいごとの語りこそが、メディアや大学で無責任な支持を得ている。*2名詞形の「当事者」ではなく、動きの中で加担責任の内実を問…

無時間的な理論は、時間的な技法の下位にある。これは人類史的な課題だ。

無時間的な言説(科学・理論)だけでいいなら、そこには自分の話をする余地も、必要もない。時間の要因を織り込む必要に迫られるからこそ、自分の話をする必要が出てくる。特殊な労働条件としての《自分》。各種言説がメタ的・無時間的な理論に閉じることの…

動詞的であるはずの《存在》が、名詞として扱われている

《存在》というのは、実質的に動詞的(時間的)でしかあり得ないのに、無理に名詞として、つまり無時間的に、たんに論理的に扱うわけですよね。どうもこのあたりで、概念の位置づけを間違ってる気がしてしょうがない。《名詞的/動詞的》って、人類史的なテ…