2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

逸脱的に生きざるを得ないと、常態的な希死念慮との戦いになる

順応的になれない、所属を持てないのは、あぶない*1 しかし、そういう境位でのみ為せることがある 私が死ぬことで喜ぶ人への怒り 私のために待ってくれた人への申し訳なさ 希死念慮は、誰にとっても珍しくない →むしろヒトを、希死念慮との関係で位置づける …

悪意やデタラメに対処できる集合的な状態とは

百田尚樹『殉愛』の真実作者: 角岡伸彦,西岡研介,家鋪渡,宝島「殉愛騒動」取材班出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2015/02/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (17件) を見る この案件では、2ch の当該スレッドを長々とリアルタイムで読み続ける、という…

アートや支援と《生活》は切り分けられるのか

【トークセッション「ARTISTS' GUILD:生活者としてのアーティストたち」をめぐるツイートいろいろ】- togetter 芸術活動と生活については、 物象化に支配された世界で、素材をどうするか →人事権、人脈、マーケット的影響力を持つ人に抵抗しにくい。 「逆ら…

斎藤環の特大のブーメラン:「キャラ消費で免責するな」

斎藤環【差別発言、キャラで免責】(朝日新聞) この記事は、斎藤氏じしんにとってブーメランとなっています。*1斎藤環氏は、 上山和樹を「ひきこもり当事者」というキャラに監禁し、それを消費することでしか関係を作れなかった(参照)。*2 ご自分自身が「…

その議論は、快適な時空間を生み出すことに貢献しているか

ジャン・ウリ 「転移と、言う空間」("Transfert et espace du dire"、PDF)*1 私たちは、何かが生じられる空間を集合的に作り出す必要を強調する。 〔…〕 特別な領野を定義する必要がある。 nous insistons sur la nécessité de créer collectivement des e…

「ひきこもる」というテーマの焼き直し

「安倍政権をどうするか」 「ひきこもる○○さんをどうするか」*1 「人事権に居直る○○氏をどうするか」 「学問言説に自閉する学者をどうするか」 これらのモチーフは重なっている。 言説の党派性、マーケット的影響力、肩書きや資産による既得権。 それぞれの…

「気持ちを分かってほしい」の暴力

「気持ちを分かってほしい」とかいうのは、感情的同一化を要求する暴力です。 これに共感を示すのが誠意ということになってる間は、むしろ権威主義は温存されます。 たとえば引きこもり問題では、「私の気持ちを分かってほしい」と言う人が、自分以外の「気…

知性の体質みたいなもの

みずからの事情を含む制度論的分析(≒当事化)については、私と似た体質の人は、最初からそういう話をなさっている。その人の言うことを聞いていると、こっちもスーッと楽になったりする。 あれこれ説明しなくても、異様に話が通じる。ふつうならいちばん難…

自分の生きる制度への分析は、自他への臨床活動になる

【第1回DG-Lab研究会開催報告(その2)】(ドゥルーズ・ガタリ・ラボラトリ) このレポートを拝読するかぎり、山森裕毅氏は『医療環境を変える―「制度を使った精神療法」の実践と思想』という本を乗り越えたと主張した形なのですが、では山森氏の説明に新機…

論者たちじしんの、労働の技法は?

濱口桂一郎【労働と「思想」】(hamachanブログ - EU労働法政策雑記帳) 先日の拙エントリが参照されているのですが、 通りすがりにひどく罵倒されています。 このブログの人は、「思想研究」の対語を「実学」などと言っているので、その時点で話にならない…