2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

モノの鮮度なのか、作業プロセスの鮮度なのか

togetter 《カフェ・ベローチェで「鮮度」を理由とした雇い止め》 いわゆる若者支援にも、《鮮度》という発想があります。 ある引きこもり関連のイベントで 「若者を受け止めてください」 「ずっと引きこもってもいいじゃないですか」 と講演した大学教授は…

条件を理解した瞬間に、変化は起こっている

ミシェル・フーコー―批判的実証主義と主体性の哲学作者: 手塚博出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2011/12メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログを見る 解説書はそれなりに読むものの、フーコー本人の解読には挫折しているような(私みたいな)…

分析事業そのものが、場所の一部分であること

菅原道哉氏(精神科医)の発言より:*1 人と人の関係性は要素に分解すれば各個人が一つの球のように存在しています。しかし境界の固定した球ではありません。〔…〕 さらにはそれぞれの球が動いている場があります。しかもこの場も平面であり続けることはあり…

「複数性」の単なる指摘から、その都度のやり直しへ

東浩紀氏について、田口卓臣氏のツイートより: ● ● 処女作で取り組もうとしていた「複数の超越論性」はとても重要だと僕は思っていて、この論点はまさにあの著作以降、スッと後景にしりぞいてしまいました。形式主義的に論じてしまうと、まさにニヒリズムに…

明日です: 公開シンポジウム「ひきこもりの現在・過去・未来」

【日時】: 2013年 7月13日(土) 13 時30分〜18時 【場所】: 京都大学 人文科学研究所 1F セミナー室 1 私のほかにパネリストが3人おられますし、 議題がどう転ぶかは分からないのですが、 自分にいただいた発表時間の30分では、 (1)不登校・ひきこもり…

アリバイへの帰属とは別の〈共〉

現代思想 2013年7月号 特集=ネグリ+ハート 〈帝国〉・マルチチュード・コモンウェルス作者: A・ネグリ,M・ハート,D・ハーヴェイ,上野千鶴子,市田良彦,岡田温司,藤原辰史出版社/メーカー: 青土社発売日: 2013/06/27メディア: ムックこの商品を含むブログ (7件…

超越の経験的生成のために

山森裕毅『ジル・ドゥルーズの哲学: 超越論的経験論の生成と構造』*1 國分功一郎『ドゥルーズの哲学原理 (岩波現代全書)』 それぞれ数日をかけながら、二冊を一気に通読しました。 印象的だったのは、これまでドゥルーズ論の多くが (1)過剰に詩的 か、 (2…