2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

動詞的当事者(当事化)の臨床運動のために

初期ストア哲学における非物体的なものの理論―附:江川隆男「出来事と自然哲学 非歴史性のストア主義について」 (シリーズ・古典転生)作者: エミールブレイエ,´Emile Br´ehier,江川隆男出版社/メーカー: 月曜社発売日: 2006/06/01メディア: 単行本購入: 2人 …

公開シンポジウム 「ひきこもりの現在・過去・未来」(7月13日)

【イベント詳細(PDF注意)】 入場無料・予約不要 【日時】: 2013年 7月13日(土) 13 時30分〜18時 【場所】: 京都大学 人文科学研究所 1F セミナー室 1 【趣旨説明】 13:30 〜 13:40 パネル I: ひきこもりの現在――何が問われるべきか 13:40 〜 15:4…

超人として働くとは、どういうことか?

原理的な励ましを得ました。 支援論の基本図書としたいぐらい。 超人の倫理 ---〈哲学すること〉入門 (河出ブックス)作者: 江川隆男出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/02/09メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 10回この商品を含むブログ (…

江川隆男『超人の倫理 ---〈哲学すること〉入門 (河出ブックス)』を読んでいて(これは名著!)、 解釈学と記号学は不倶戴天の敵同士*1 l'herméneutique et la sémiologie sont deux farouches ennemies. というフーコーの言葉を、逆に理解していたことに気…

いわゆる当事者発言は「仕事」か

私はずっと、自分の仕事への評価が低い――というよりは、そもそも私のやっているのは「仕事ではない」という扱いに悩まされてきたが、 自分の事情を内在的・分析的に話すのを嫌がる人が、 そういう努力を仕事という枠組みで理解するはずがない。*1 今さらと言…

「国際霊柩送還士」、木村利惠氏のお話から

『池上彰くんに教えたいニュース』(日テレ) 出演されていた木村利惠(きむら・りえ)氏*1のお話が鮮烈だった。 部分的に文字化しておく。 「国際霊柩送還士」の仕事は、大きく分けて二つ。 (1)遺体の輸送に関する複雑な手続きを代行 (2)エンバーミング…

レヴィナスの動詞論

私は、名詞形の「当事者」概念に疑念を持ち(参照)、 なんとかそれを動詞形で扱えないかと試みているのですが、 「レヴィナスが、《名詞ではなく動詞を》という話をしている」 というご教示をいただきました(参照)。 ネット上に引用されていたレヴィナス…