2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「こころの健康基本法(仮称)」 関連メモ

私自身は細部に疑問を感じているのですが、関連情報をメモしておきます。 「こころの健康 政策構想実現会議」 共同代表: 岡崎祐士氏 「「こころの健康推進議員連盟」が発足」(2011年12月2日、日テレNews24) 「「こころの健康推進議員連盟」発足」(宮崎県…

人称なき強度としての分節過程は、固有化に必須の回路である

志紀島啓氏: 「フリードリヒのものはフリードリヒに―最晩年のニーチェにおける諸強度と固有名」 スキゾの固有性にこだわった書物としての『存在と時間〈上〉 (ちくま学芸文庫)』と スキゾの諸強度にこだわった書物としての『アンチ・オイディプス(上)資本主…

「社会的ひきこもり」概念の、最初期の使用例?

子どものかかわり障害 (メンタルヘルス・シリーズ)作者: 小林重雄出版社/メーカー: 同朋舎出版発売日: 1989/11メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (2件) を見るこの本は1989年11月の刊行だが、 第二章に「社会的ひきこもり」という題がつけ…

笑いと権力について

contractio 氏、「正しいこと言いたいなら 笑いか権力、どっちか取らなあかんで」(togetter) お忙しいところ、お返事ありがとうございます。 【※本エントリに頂いたお返事も、togetter に追加しました。】 私は 《権力》 という言葉を、「領土的な反復や強…

『ル・モンド』紙の記事 「フランスのひきこもり事例」

「Des cas d'« hikikomori » en France」(2012年6月11日付) アメリカや日本の話をしつつ、初歩的な啓蒙記事という感じです。 精神分析家セルジュ・ティスロン氏が登場してますが*1、「いかにも精神分析」な説明で、ちょっとがっかり。ここはひとつ、制度論…

「パリ症候群」メモ

映画:「Le syndrome de Paris」(2009年10月11日、「グルノーブル・イゼール日仏協会」) 「Le syndrome de Paris」(Festival de films de femmes de Bruxelles) 製作・監督・脚本 島井佐枝 Saé Shimaï 日本画家、映像作家 「島井佐枝」(ビズ・ジャポン)…

書評会

以下の集まりにお招きいただきました。よろしくお願い致します。 愛とユーモアの社会運動論―末期資本主義を生きるために作者: 渡邊太出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2012/02/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 106回この商品を含むブログ (8件) を…

宮崎駿 「清浄なところ、神々しい場所」

twitter で見つけた以下の発言ですが、出典をご存知の方、ご教示いただけませんでしょうか。 今も多くの日本人の中には宗教心として強く残っている感情があります。それは自分たちの国の一番奥に、人が足を踏み入れてはいけない非常に清浄なところがあって、…

対象負荷と必要負荷

先日のやり取り(その一部)から。 .@ueyamakzk で、精神病にはスキゾフレニー(破瓜型)とパラノイア(妄想型)の両極がある。垂直の力がもっとも強力に働くのはパラノイアの極であって、スキゾの側では垂直の力があるとはいっても、言葉と物が同じ水準でま…

限界はどう繰りこまれていたか

岡崎乾二郎氏: 「震災前に作られた作品を出すべき。事故後の変節は反省ですらない」(togetter) 直接には作品活動の話だが、あらゆる人に問える。 一撃をくらったことで、事故前にどんな限界が繰りこまれていたか、検証されることになる。作品活動に留まら…

身分制による批評の禁止

患者ポジションの研究者やライターは、医師や福祉関係者にとって、批評の対象になるか。 (1) 対立している (2) レベルが低い に留まらず、 (3) 倫理上許されない という理由で、《批評してはならない》 とされることが多い。 神経症圏の患者さんであれば、診…