2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「ふつうの精神病」、「ふつうの倒錯」

文藝 2012年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/01/07メディア: 雑誌購入: 3人 クリック: 45回この商品を含むブログ (8件) を見る立木康介氏の連載「露出せよ、と現代文明は言う」の第7回、「症状なき主体たちは彷徨う」(pp.296-313…

非シニフィアン的生産のために、契約論ではない社会を描けるか

http://togetter.com/li/168657 http://d.hatena.ne.jp/impuissance/20120115/1326630657 http://d.hatena.ne.jp/impuissance/20120117/1326768354 この3つを同時に読んで考えたことのメモ。 精神分析において,そもそもダジャレを考えているのはダレか? こ…

イデオロギーでも憐れみでもなく、つくるプロセスを主題化できないか

【近刊】 Félix Guattari, Marie Depussé, 『De Léros à La Borde』(Nouvelles Editions Lignes)*1 フェリックス・ガタリ、マリー・デュピュセ 共著、『レロスから、ラボルドへ』 フランス語版が2012年1月19日に刊行予定の本です。 タイトルにある「レロス…

「完全主義をやめよう」「ありのままでいい」という暴力

支援界隈であまりにも繰り返される問題点なので、反論させてください。 「完全主義をやめよう」「ありのままでいい」というのは、自己啓発系の定番テーマです。 しかし、東電の社員がそのフレーズを使った場合、どうやって反論するんでしょう。 「放射能問題…

「構造因」と、主体化のプロセスの生産様式

発達障碍の件で、精神科医@schizoophrenie さんからレスポンスをいただきました。 そこを触発点にして、自分の研究方針を考えるために*1、いまの理解を整理してみました。 @ueyamakzk 拝読しました。発達障害に関して過剰診断があるかもしれない、という点に…

謹賀新年

年末は原稿と格闘していました。 主観性というのは、構造ができあがったあとはほったらかしにするものではなくて、感じながら作りつつある。私はまだ芸術批評系の語彙をよく知りませんが、できあがった作品を批評することにはあまり興味はなくて、むしろつく…