2007-09-23から1日間の記事一覧

「最悪!電車内マナー 大迷惑な高校生たち」(ニコニコ動画)

「動物化した」この状況では、馬鹿正直に考えた人間が潰される。 コミュニケーションは無理だから、暴力を独占した機関に頼るしかなくなる。 「絶望していらだつ群集」は、自分の首を絞めるようなことでも何でもやる。苛立ちを晴らすことが目的であって、整…

著名な語り手と生活者

著名な語り手の多くは、読み手が自分の状況や自分自身のことを分析せずともナルシシズムに浸れるような言説スタイルになっている。熱心な読み手は、「自分は分析を理解できた」と、自分の現場に介入的な分析をせずとも悦に入れる。しかし、「どんな場所にで…

大文字の分析とナルシシズム

関係者や語り手の固有名詞が登場し、「現実/作品/私」の関係が倫理的に問われる、そこでの実験が為されたように見える「キャラクターズ」(東浩紀+桜坂洋)は、いわゆる《当事者》系の議論とモチーフを共有する*1。 刺激を受けたこの作品を出発点に、以下で…

制度分析的な当事者論

ナルシシズムの発露とは別の、分析的な「本人による議論」が必要だ。語ったり書いたりすること、それを事後的に分析することは、硬直したナルシシズムの制度から自由になることだし、そうでなければ言葉を尽くす意味がない。現状では、「語れば語るほど独り…