2007-03-27から1日間の記事一覧

「我々の業界では決着がついた」

強調は引用者。 この論争*1は、当然ですけれども、我々の業界の中ではすでに決着がついています。 斎藤さんは自分の理論を持ちこたえることができずに、引きこもりにもいいところがあるとか、引きこもりも必要な場合があるというふうに、だんだん意見を変え…

「ひきこもり」=「価値の増殖」?

引きこもりという行動は、吉本隆明(『ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)』)の言葉にしたがうなら、人生の価値を増殖させる。 だから、期間の長短にかかわらず、引きこもりによって得られた価値だけを元手に、若者は自らの力で岐路を超…

「理論化」

私たちは、長田・杉浦を引き出し姉妹と呼び、同列に扱ってきた。 しかし、当人同士は極めて仲が悪いらしい。 その理由は、容易に推定できる。 姉は、あくまで「妹たちに姉らしく」振る舞い続けねばならなかった。 しかし、近くで姉の実際の姿を見てきた妹は…

 『引きこもり狩り』について 3

【『狩り』 1】、 【『狩り』 2】、 【『狩り』 4】、 【『狩り』 5】 ■高岡健氏 (1) (たかおか・けん) 精神科医、1953年生まれ。 本書の中で、最悪のイデオロギー的硬直を見せているのが高岡健氏。 以下、気になるいくつかについて(強調はすべて引用…