2007-03-16から1日間の記事一覧

《 学習 IV 》

仮想的なもの、フィクション。 「学習 III に生じる変化」であるが、ベイトソンは「地球上のいかなる成体の生物もこのレベルには達しない」とみる。 (レジュメ) 「進化のプロセス」はこのレベルかもしれない。 おそらくこれは、脳の中で蓄積されたものが、…

《 学習 III 》

学習IIの進行プロセス上の変化」であり、選択肢群がなすシステムそのものが修正される変化とされる。 (レジュメ) 「コンテクストの学習」を起こしたり、起こさなかったりを自在に調節できる。 学習 II の起こり方を調節できる状態。 かなりハイレベルとい…

《 学習 II 》

ベイトソンの学習理論でもっとも理論的な貢献度が大きいのは、この「学習 II」の発見である。 それは「学習 I の進行プロセス上の変化」と定義される。 「学習 I」が連続的に起こるとき、学習効率が向上し、学習の速度がはやくなる*1。 (レジュメより) 学…

《 学習 I 》

反応がひとつに定まる定まり方の変化。 古典的な「パブロフの犬」など。 慣れの形成過程、抑制過程など。 実験心理学のラボで最もふつうに見られる学習。 ベイトソンはここではじめて、「コンテクスト」について言及する。 「学習 I」は、同じコンテクストが…

ゼロ学習

刺激と反応が一対一対応で、変化がまったく起こらない状態。 機械的な運動。 自動人形や自動ドアみたいなもの。 「試行錯誤によって修正されることのない(単純または複雑な)一切の行為が成り立つ領域」。 たとえば、統合失調症の常同行為、強迫性障害の強…

 斎藤環 「脳はなぜ心を記述できないか」 講演レポート 2

【講演レポート1】、 【講演レポート3】、 【講演レポート4】 ベイトソンの学習理論 「心脳問題」については私(斎藤)の思考実験を含むので聞き流してもらってもいいですが、ここから先はとても役に立つ思考ツールの紹介になります。 ベイトソンは、生物…