2006-11-06から1日間の記事一覧

「再帰性」という永久機関への同一化

【2007-06-11追記】: 再帰性や事後性に関するこの当時の私の記述は、今から見るとぜんぜん駄目。 あらためて勉強を続けます。 「終わりなき再帰性」は、それだけでは合理的検証の無限ループ(「臆病な発想」)に陥る。 これは、クラッチを失ったエンジンの…

「行為の事後遡及的成立説(の謎)」(酒井泰斗 contractio さん)

どうしてこういうヘンな主張が ある種の──しかも個々にはみな優れた──社会学者たちの間に広く受け入れられ、再生産され続けてきたのだろうか。 (ex. isbn:4326652551、isbn:4326601604)

「事後的な分析」という、決定的な要因

事後性の概念を、「成功者の鏡像的自己確認」、つまりナルシスティックな耽溺(自尊感情の獲得)のことだと理解している人が多い。 「すべて終わった後に、うまく行っている自分に気付いて悦に入る」、つまり「うまく行ったことは事後的にしか理解できない」…

「事後性」 deferred(英) Nachträglichkeit(独) après-coup(仏) 【フロイト】

『精神分析事典』p.164 心的生活の特殊な時間性および因果性の次元について言われるもので、記憶から除かれた印象あるいは痕跡が、完全な意味、完全な効果を発揮するのは、最初の刻印のときより後でしかないという事実をいう。 『知の教科書 フロイト=ラカン…

必要な概念について(引用のおことわり)

このブログでは、「ひきこもり」についてずっと考えてきたのですが、 ここ数ヶ月で、「終わりなき再帰性から、事後的な分析へ」という枠組みが形になってきました。 これを記している今日は11月12日ですが、このブログの11月6日以降に、 どうしても参照して…