2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

笑えない

社民党内に3人労組 「不当解雇」撤回求める 「労働者の味方」困った google:社民党 解雇 さんざん揶揄された次のくだり。 党側は「『労働者の党』として無視はできない」と困惑しているが、党内には「解雇通告した職員は仕事もろくにしないで、いつも権利ば…

「オトナになる」

拙著より。*1 父が1ヵ月間、家に帰ってこなかったことがあった。 理由を母に尋ねると、「なに言ってんの、毎日帰ってきてるよ」。 なんと、父は僕が寝たあと、1時ごろに帰ってきて、僕が起きる前、5時に起きて会社に行っていたのだ・・・・。 心底ゾッと…

こちらの事件に判決

ひとまずクリップ。 「派遣労働者の過労自殺認定 ニコンなど2社に賠償命令」 (産経) 「派遣の過労自殺初認定、ニコンなどに賠償命令 東京地裁」 (朝日) 「派遣社員の過労自殺、派遣先の責任を初認定・東京地裁」 (日経) 「上段さんの過労自殺裁判を勝…

必須

シンポ終了後の飲み会で二神氏と同席。 上山:「お金を稼ぐのは重要だと思うんですよ」 二神:「いやまぁ、継続可能な形ができれば・・・」*1 困惑されているように感じた。 二神氏には、「上山は、当事者やご家族を食い物にした金儲けをたくらんでいるのか…

理念

親御さんたちに対しては、「お宅のお子さんを預かる費用をください」ではなく、「次世代を育てる活動をしているから、その支援をしてください」と言う。 ご本人は恐らく本気なのだろうと思う。 二神能基氏は1943年生まれ。 「机上の論」ではなく、実際の経営…

問題は、

在野で独立してサービス提供を試みるなら、採算ベースに乗せるためにはこのレベルの料金設定が必要だとしたら、低所得層は公共サービス(無料)しか受けられない。 行政の対応にはまだまだ地域差があり、厚生労働省も「ガイドラインを出した」だけで、つまり…

採算

2年間で400万円ほど払ってもらうことになる。 寮は、1年で500万円もらわないと採算が取れない。(圧倒的に人件費) これだけ頂いても、現状では毎年数千万円の赤字になっている。 私は内部の資料を見たわけではもちろんないが、 冷静に考えれば、こういう…

「契約」*4

まず両親に面談するが、「1時間3万円」いただく。 私(二神)を希望される場合は、「1時間5万円“以上”」。 → 2年前までは「5万円」と言っていたが、希望者が多すぎたので「以上」を付けたところ、だいぶ減った。最近はまた増えてきたので、おそらく今…

こちらのイベントより

ひきこもり支援団体『ニュースタート』について、理事長の二神能基氏より説明があった。 以下、発言をいくつか引用してみる。(もちろん大意。逐語引用ではない*1) *1:数字だけは正確なはず

私益/公益

マル激トーク・オン・デマンド 第208回 「ホリエモンかく語りき」 (ゲスト: 堀江貴文 ライブドア社長) ウェブマネーで会費を払い、視聴。 堀江氏に公共性を感じ、敵対している人たちに「私利私欲」を感じる印象(あくまで印象)がますます強くなる。 とい…

立場(属性)と課題*3

id:matsuiismさん: 私は、職場(コンビニ)でアルバイトの学生に接するとき、「従業員」の義務(ちゃんと仕事しろ)と「労働者」の権利(必要以上に「搾取」されるな)との間で揺れ動いてしまうことがある。接客や作業はきちんとやってほしいが、ノルマやサ…

「労働問題」と「教育問題」

id:roumuyaさん: さらに面白いのは、資本主義の申し子であるはずの「金融経済の専門家」たちが、ことこの問題に関しては共産党系の全労連全国一般や、共産党系の新日本出版社の本を持ち出してくることです。まあ、彼らのイメージする古典的な労働運動には共…

自発/強制

「google:強制された自発性」という表現が、特に過労死との関係で取り沙汰されていることを知る。 参照 → 「強制的自発」 「自発性を強要される」というモチーフと、「強制されることを自発的に求める」*1というモチーフ。 自分と他人の自発的要因の絡まり合…

疎外

業務がルーチンワークになると疎外が始まる。 怒りは自分を取り戻す方法でもある。 怒りを事業に変えること。 自分や他者に従事してもらえるルーチン・ワークを常態化するのが大変。

「急き立て」と「探求」の結婚

べんきょうを「面白がれる」こと カネの話から逃げない 独自エリート*1 仕事を通じて怒る*2 ちょっと読者に不親切でも、自分が面白くなれる仕方をさがす。 いっかい御破算にして実験的混沌をもう一回たのしむ。 自分の事業は何なのか。 最も切実な探究心が最…

ホッ

原稿作成の際、直接の窓口になってくださった栗原裕一郎(id:ykurihara)さんが、各執筆者について一言コメント。 自分のところを読んで破顔。 「迷惑かけちゃった・・・」という不安を打ち砕いてくれました。 執筆にあたっては、編集長の郡淳一郎さんからも…

お願い

私が選び出したブログやエントリー、あるいはその評価の方法について、異論のあるかたも多いと思います。 ぜひ、TBやメールにて、ご意見・ご感想をお聞かせください。 【追記: できれば「対案」を示してもらえるとうれしいな。 「自分なら、この10個を、…

誤植訂正

p.215の冒頭 【誤】 備考:経済変化 ↓ 【正】 備考:経時変化

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ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記出版社/メーカー: 青土社発売日: 2005/03/28メディア: ムック購入: 1人 クリック: 63回この商品を含むブログ (210件) を見る いま読み中ですが、おもろい・・・。 『ユリイカ』という雑誌に、こんな…

 『ユリイカ』 4月号 特集*ブログ作法

いただいている TrackBack(ありがとうございます)にもぜひ言及したいのですが、その前に。

「やらなあかん仕事」

ひとまずリストアップしてみた。

「ブラックボックス」と遊技場

こうしたことを考えていて、以前も引用した宮台真司氏「ディズニーランドの秩序に異を唱えるものは抹殺する」の一節を思い出した(強調は引用者)。 ネオコンは言います。近代の表層にある多様性と存分に戯れてください。既存の多様性で足りないなら、そこに…

「用語の生命」と、政治性

ここで注目したいのは、(これは私自身にも関わることだが、)オブジェクトレベルへの転落とメタレベルの喪失(問題意識の消失)によって、既存の議論文脈では現役の命脈を保ってきたはずの一つ一つの単語やフレーズが、すでに過去のものと扱われているので…

違いを、あらためて言葉にしてみる。

労働運動:「雇用環境を改善し、正社員雇用を目指し、闘おう!」 【ゲームの書き換え】 (メタ) 若年層:「どのみち状況は変えられないんだから、適応スキルだけを身につけよう(「裏ワザ」とか)。 自分が続けていけそうなゲームをとにかく早く見つけよう…

攻略法

与えられたルールを遵守して生き延びようとする姿勢は、「ゲームの攻略」と似ている。 たとえば↓ # id:yodaka 『工場での期間労働はうるさく経歴を問われることがないので、履歴の空白に悩んでいる人にはメリットになり得ますね。』 「入り口の関門を突破す…

≪たたかう≫――メタとオブジェクト

(1)五条(id:hikilink)さんの口にされているような「情報収集を頑張ろう」という努力(呼びかけ)は、オブジェクトレベルにおける闘争だといえる。環境の論理を問わず、そこに成立しているルールを遵守しながら、ゲームに勝つことを目指すこと。 (2)…

≪トラブル≫のレベル分け――「業務内容」と「雇用環境」

玄田有史氏『14歳からの仕事道 (よりみちパン!セ)』には、「毎日がトラブル」という節がある(p.102)。 少し引用してみる。 そもそも仕事に、必ずこうしておけば絶対安心で大丈夫、ということはありません。今まで自分が経験したことがないようなトラブルは…

仕事を通じて怒り、怒りを通じて社会につながること。

さっきから、「戦うこと」の益と不利益について話しているが、そもそもこれは、「現場復帰したい」「生き延びていきたい」という欲望(自発性)があってこその話。ひきこもりにおいては、この最も根幹的なファクターこそが最難関なのだ、という話を、私はこ…

「トラブル順応能力」こそ

実はこうした疑問は、「慣れ」を強調する斎藤環氏や、「いい加減」を提唱する玄田有史氏についても感じている。 お2人の提言は、≪雇用環境への順応≫という至上命題をめぐって、「やりたいこと」や「出会い」といった要因には触れるが、実際に参加した労働現…

他人事?

そこであらためて考え込んでしまうのは、全員が老いてゆくという現実だ。 スキル蓄積を持たず、場当たり的・刹那的な短期就労を重ねるだけの人間は、中年期を迎えて以降、どのような雇用環境にありつくことができるのか? (低賃金を渡り歩いているから、当…