阪神・淡路大震災から20年

  • ダブル・スタンダードは当事化されない。しかしそれを言うだけでは、インセンティブの設計にならない。分析で最も困難なのが動機づけ。人は「うまくいかない」に直面しなければやり直さないし、頓挫しても、かえって自分を棚に上げる、逃避的パターンに固執する。
  • そもそも旧来のやりかた以外に、うまく行くようには見えないだろう。レールを外れれば、自分だけが制裁を受ける。よほど大きな見返りがなければ、誰も賭けには出ない。何もかもが手遅れになるまで、「みんなでこのレールを進んでいく」
  • 震災そのものというより、20年という時間のほうに打ちのめされている。当時26歳の自分は、「もう俺は手遅れだ」と思っていた。
  • 利権と独善に利用されるしかなかった20年。勘違いした思いつめは、プロジェクトにならない。
  • 家族と仕事を失い、仮設住宅で酒びたりになった50代半ばの男性(被災当時)。彼が言った「もうええねん」に勝てない。


【追記】

泣き寝入りはしない。