海原亮(うみはら・りょう) 『近世医療の社会史―知識・技術・情報』
江戸時代、人びとは病をどのように認識し、克服したのか。医師・患者双方の史料を活用し、地域社会における医療の具体的な様相と、それをつくり出した社会構造の基盤を解明。さらに、全国諸藩の事例を踏まえ、医療の制度化・組織化の動向と、医師身分のあり方を考察。医療をとりまく環境を探り、身分制社会下での病・医療の特質を明らかにする。 【参照】
藤本大士「医療の正統性と幕府・学統・市場」 :
江戸時代の医療の社会史を研究する上で、基礎的な文献である海原氏の論考を読みました。