フェリックス・グァタリ(Félix Guattari)の著作中から、
動詞《détacher》とその名詞形を検索し、前後の文章を抜き書きしてみました。
他の著作についても作業を続けているので、このエントリはまだ続きます。
後日、ひとまず完成→ 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【8】 【9】 【10】 【11】 【12】 【13】
エントリ「剥離による蘇生」を考えるうち、この作業を思いついたのですが、
それは結果的に、グァタリが引用文中で論じている
断片が実存の一貫性をもたらす
という事態そのものを、もたらしてくれました。
誰かの文章を「全体として」引き受ける解読はウンザリですが
――作業の大変さ以前に、方針として間違っている――
自分なりに興味の必然性のあるキーワードを見つけて、
その単語が相手の中でどう使われているかを検証してみる作業は、
分析の自由と、不当ではない勤勉さをもたらしてくれました。
しばらくやっていると、ひきこもり状態に特徴的であるような、ずっと同じ《a》に固着する意識が、貧しく思えてきます。断片から一貫性を立ち上げる勤勉さは、意識をほぐしてくれるので、かえって自由になるのです。
「断片立ち上げ法」とでもしておきたいこの作業法は、臨床にも重大なヒントを提供していると思います*1。 また、この作業を単語 《détacher(剥離する、切り離す)》 で始めたのは、自己言及的だったとも言えるでしょう(だからこそ読み進めていて、この作業への理解が生じることにもなりました)。