ラボルド病院の写真集

ソローニュの森 (シリーズ ケアをひらく)

ソローニュの森 (シリーズ ケアをひらく)

ケアの感触、曖昧な日常。

 思想家フェリックス・ガタリが終生関わったことで知られるラ・ボルド精神病院。世界中から取材者が集まるこの病院内を、一人の若い日本人女性が自由に撮影することを許された。 〔・・・〕

著者の田村尚子(たむら・なおこ)氏からのメッセージ

 ジャン・ウリ院長との京都での出会いがきっかけで*1、フランスのラ・ボルド病院にときおり出掛けては、患者さんと過ごしていました。そこで見つめてきた時間の流れを、写真と短い文章に凝縮させることができたように思います。長く丁寧なやりとりを経て出来上がったこの写真集の存在そのものが、病院の中で行われている様々なやりとりと「場の空気感」を具現化できる、もうひとつの扉になったら嬉しいです。 (「ソローニュの森医学書院)



著者の田村氏は、ラボルド病院の臨床趣旨を紹介した の、表紙の撮影者でもあります*2


医療環境を変える―「制度を使った精神療法」の実践と思想

医療環境を変える―「制度を使った精神療法」の実践と思想


参照:【 田村氏の個人HP

ほかにも新しい写真集を出されたばかりで、
NHKBS ハイビジョンのドキュメンタリー番組 「男前列伝」 に連動しているようです(参照)。

attitude(アティテュード) ―男たちの肖像

attitude(アティテュード) ―男たちの肖像




*1:【当ブログによる注】: ウリ氏の来日はそうそうないはずなので、「京都での出会い」というのは、このときかもしれません。懇親会に田村氏がおられたのを覚えています。

*2:写っているのは、ラボルド病院の周囲に広がる牧草地。