西山雄二氏: 「【報告】神戸市外国語大学(丹生谷貴志、村田邦夫、村上信一郎)

 哲学研究者のキャリア養成のためには制度はたしかに必要ではあるが、キャリアの安心に全面的な救いを求めるならば哲学は滅びるべきだろう。本来的には「哲学者」に制度は必要ないと丹生谷氏は最後に明言した。



制度内は、決められた業務パターンをこなすために過労状態になる。
部外者は放置され、仕事も責任もないとされる。


この境界を取り払うとは、内部が業務だけで許されることがないし、部外者も思考や勉強を求められるということ。


制度内にいる人の方が(制度に苦しむぶん)柔軟に試行錯誤していることがあるだろうし、
ぎゃくに制度外の人は、「どうせ蚊帳の外だから」と居直っていたりする*1


自立とは、制度的縛りから距離を取りつつそれを無視しないで操作的に振る舞えることのように思う。



*1:アカデミズムでも精神科医療でもそうかもしれない。