- 李光來*1(Lee Kwang Rae、江原大学哲学科教授、韓国日本思想史学会長)
- 「endgame としての哲学治療学試論――韓国的 panopticon と diaspora を中心に」
- 金善姫(Kim Sun Hye、江原大学人文学部研究教授)
- "Socratic Dialogue and Praxis Reducing Conflicts : Challenge of Humanities Therapy"(「コンフリクトを軽減するソクラティク・ダイアローグと実践――人文治療学の挑戦」)
- 李基原(Lee Kiwon、江原大学哲学科講師)
- 「儒学的人間学と自己形成――韓・日近世人間の誕生についての一試論」
韓国の江原大学、「人文治療学(あるいは哲学治療学)」
日本同様、韓国でも自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)が急増していて、1997年に13人であったのが、2007年には27.3人と倍以上に急増とのこと(参照)。
今回の発表では、思想や政治の実情に言及があり*2、「薬だけでは治らない」という基本認識を共有できました。
質問時間に手を挙げ、次の2点を会場発言しました:
もちろん、精神科医の先生方の協力も必要です。
細かい立場の違いはあっても、いきなり党派主義に陥るのでなく、《政治的・思想的な問題意識が必要だ》という大前提が、共有できないでしょうか。
最近は、発達障碍や社会保障をめぐる――まさに「政治的な」――思惑もあり、むしろ人文系の議論が排除されている印象すらあります。