メモ

  • 【個別社会(中間集団)】
    • 中間集団の形成のされ方には、種々ある。 左翼党派、アカデミックサークル、任侠組織、ほか。
    • 中間集団に帰属でき、そこが経済的基盤を保障すれば、個人がいきなり「大文字の社会」に直面しなくてすむ。 ひきこもりにあえぐ個人の課題としては、「中間集団に所属する」まででよい。 ▼逆に言えばひきこもりの問題は、この中間集団に所属することへの徹底した無能力にある。
    • 論者によって焦点はさまざま。 ▼「オオヤケ」(有賀喜左衛門)、「いじめ」(内藤朝雄)、「個別社会の掟」(宮崎学)、「企業社会」(熊沢誠)、「家族 or 親密圏」(斎藤環)、など。


  • 再帰性
    • 再帰性」という概念はまだよく理解できていない。 ▼「A が生み出した B が A そのものに作用し返す」 「近代化によって生じる問題を近代化そのものによって解決していかなければならない」 「無自覚に安住することができず、そのつど帰属対象を選び直さなければならない」――こうした理解が混在している。
    • 「自分にとっての必然的な中間集団」を徹底的に選び抜こうとするところに、強迫的な再帰性と「天職願望」がある。 ▼「関わってしまったこの集団が間違っていたらどうしよう」の恐怖。
    • 再帰性の解除と、中間集団への帰属能力は深く関係する。再帰性の解除を可能にするものは何か。 → 私自身の場合はどうだっただろう。*1
    • 社会参加、すなわち「不確実性に付き合い続けること」が、一種の信仰に見えてくる。 「騙されても構わないと思えなければ、社会参加なんかできない」。 ▼「絶対に騙されたくない」と思いつめれば(強迫化すれば)、不確実性への企投は不可能になる。




*1:あなたの場合は?