「議論ジャンル」と「利害党派」

その議論や作品がもたらす恩恵は、誰にとってのどんな価値なのか――各学問・思想・学派、「アカデミズムと当事者発言」。 ▼消費者側の解釈枠が用意する「恩恵要素」がある。「何が恩恵と感じられるか」
議論ジャンルそのものに党派性があるならば、各論者に対してではなく、「ジャンルそのもの」へのリストラ勧告があり得る(←勧告側の属す価値システム)。 ▼たとえば、社会的退却行動(社会行動の消失そのもの)を研究モチーフとする学会はない。モチーフ(論点)としての「ひきこもり」は、「考察され方」(思考枠組み)を、各学問ごとに決められている。→ トラブルや論点について、「考察枠組み」自体へのメタ的考察と、そのメタ的考察そのもののジャンル化が要る。(動機がジャンルを措定する/ジャンルが動機を措定する) ▼ある考察枠が承認を得るために必要な条件は。(利害の歴史性?)