傾向

 あらためて考えてみるに、僕の興味はやはりトラウマとかPTSDに還ってくる。でもそれは、直面するのがつらいテーマ。歴史的いきさつと同じく、周期的に「見るもおぞましい」話題となる。
 人間の現象経験は外傷的なものである、と一人ごちてみたところで、このテーマはなかなか言葉を豊かにしてくれない。考えれば考えるほど言葉を失ってゆく。言葉を失ったところで行動に移せばよいのだろうか。しかし基本的な指針が要る、そのために理論的に考えてもみる。精神分析・・・。自分に必要な言葉のジャンルは何か。ジャンル自体を創出せねばならない予感。