2010-03-26から1日間の記事一覧

適応という臨床課題

ひきこもりに関しては、各学問の専門性を踏襲しても、議題設定をまちがいます。 なぜなら、《順応すること》それ自体が問題になっているから。 「順応しようとすればするほどドツボにはまる」という主観性の委縮のほかに、 次のような指摘があります: 僕は…

「字数制限コメント」は、文脈を無視してメタポジションを維持するが…

一行コメントに長々と返答すれば、長く書いたほうが滑稽に見えるのは当たり前です。 いくら書いても、「それは違う」の一言で終わる。 たとえばこれが twitter の利点でありつつ、利点とばかりも言えません。 旧来メディアと同じく、発言行動がいつの間にか…

配慮の中身

酒井泰斗(id:contractio)氏の発言より: 「社会的排除という概念は要らない」(参照) 「逸脱論というフレームにはまったく依拠していない」(参照) 「社会的排除」「逸脱論」というフレームで研究中のアカデミシャンもおられるので、これだけで大きな論…

《取り組みかた》が、苦痛機序になっている

理論についても現場についても、 ある苦痛を和らげようとして、かえって苦しみを強めてしまう ことがあります。 アプローチの仕方が、扱うべき問題を隠してしまう。 森直人氏「社会的排除と教育社会学」より: 「社会的排除」という概念が突破口になるわけで…