2006-03-02から1日間の記事一覧

「Social withdrawalについての幾つかの考察」(井出氏)

「ひきこもり」概念の歴史と概要について整理されている。 重要なポイントを確認しておきたい。 DSMの中には「社会的ひきこもり」の項目はない 私自身が混乱していた。 「ひきこもり」という言葉は斎藤環がDSMの翻訳語として採用する以前に広く一般に知れ渡…

井出草平(id:iDES)氏による解説

本田氏のblogコメント欄より。 「社会的ひきこもり」(Social withdrawal)とは、精神障害の診断マニュアルDSMに含まれる言葉ではありますが、統合失調症の一症状という理解は誤りです。DSMでは「社会的ひきこもり」はさまざまな精神障害に見られる症状として…

「名付け」再考

上記書き込みを行なった「ワタリ」氏は、みずからのblogに「フリーターが語る」と冠しているが、「名付け」ということにこだわるなら、これも再検討の余地があるかもしれない。【そもそも「フリーター」という言葉も、「ひきこもり」と同じく蔑称として機能…

せめて、対案を

「ひきこもり」という呼称は、当事者・親御さんサイドからも「ネガティブすぎる」と嫌われがちな言葉ではある。しかし、深刻な実態を名指す言葉を失えば、実態自身が忘却される【参照】。 ▼もし単語としての「ひきこもり」が不満なら、ぜひ対案を出してほし…

忘却と隠蔽

本田由紀(id:yukihonda)氏による「ひきこもり」という語の運用を批判する指摘(ワタリ氏)が、その批判そのものにおいて、さらに誤りを重ねている。 もう最近では学校や会社に行っていても、「心が引きこもっている」と他人を非難したり、自己にレッテルを…