2004-05-16から1日間の記事一覧

5月13日のコメント欄のやり取りより

# withdrawal 『所得税を取りすぎると、多くの金持ちが海外逃亡する可能性は聞いたことがあります。貧乏移民の流入についてですが、私は日本が移民制度を導入するのなんて反対です!国内には就職したくてもできない失業者がたくさんいるんですよ(もちろんひ…

ひきこもりと、アカデミズムの問題設定

帰路、三ノ宮のジュンク堂ダイエー店に立ち寄る。社会学・政治学・法律・経済学・政策論・といった、僕がまったく馴染んでこなかったジャンルの本を眺めながら、僕がひきこもりに関連して考えていることが、少なくとも問題設定としては既存のアカデミズムに…

さて、そんな感じでした。

皆さんが議論に参加したいと思うようなテーマはあったでしょうか。 あるいは、皆さんが「論じてほしい」と思うテーマはありますか?

支援者 ⑦ さん: 「就労意欲をどう引き出せるか」

身近に生活保護を受けている当事者がいるが、生活保護を受け初めて以後、まったく働こうとしない。どうしたら「働こう」という気にさせられるか、と。 正当な生活保護が受けられず餓死してしまう人がいる一方で、元気な人の不正受給がある。「審査 → 受給」…

私(上山): 「言語訓練」

ひきこもり当事者の苦痛への対処として、このテーマを持ち出しました。当事者は政治的弱者ですが、自分の置かれた状態を改善したり、交渉能力を発揮したり、といったことが極端にヘタ。そこに必要なのは「言語訓練」ではないのか、というわけです。 法律への…

社会学専攻の大学院生 ⑥ さん: 「ベーシック・インカム」

ベーシック・インカムというのは、「一定額の給付を成人全員に無条件に与えて、『働く』のはそれ以上の豊かさの欲しい人だけが頑張ればいい、という社会制度」です。 生活保護など、「審査 → 受給」という仕組みだと、「誰が受け取れて誰がもらえないのか」…

社会学専攻の大学生 ⑤ さん: 「ひきこもりの人が惹きつけられるものは?」

当ブログでも何度か話題になった、「欲望」の話です。「物を介してのコミュニケーション」さえ難しくなっている、欲望が枯れている、といったこと。斎藤環さんは「ひきこもりはオタクになればいい」とか言うわけですが、難しいですね。 「欲望がない」は最近…

支援者 ④ さん: 「 ぁ ゃ ι ぃ 民間団体」

「あるひきこもり支援団体に〜十万円を払ったのに、1回の訪問と数度の面接だけだった」という被害報告があったそうです(しかも相手は有名な団体)。 堂々と公開広告を打っていながら、内実は詐欺まがい(というか本物の詐欺)、という団体がまだまだ多い。…

経験者 ③ さん: 「薬との付き合い方」

大学で薬学を勉強されているそうで、専門的な立場から「薬」について語ってくださいました。 薬、なかでも精神科のお薬に対しては、抵抗の強い人も多いようです。 クスリで対処すべき部分は薬を使って、しかし文化的・社会的な対処も続けてゆく、という「バ…

当事者的経験者*1 ② さん: 「親からの圧力よりも、兄弟からの圧力のほうがキツイ」

(付箋にあった「右傾化」の話も個人的に興味あります。ひきこもりを悪く言うのは保守系ですし。イラク人質問題で「自己責任」「国のために自重しろ」と言っていた人は、「ひきこもりを自衛隊に放り込んで治せ」と言っている人とかなりの確率で重なっている…

経験者 ① さん: 「仕事を継続してゆくにはどうしたらよいか、アドバイスが欲しい」

前回 ① さんが提供された話題は「親が倒れたらどうしよう」ということだったそうで、今回も「労働」に関することです。「続けて働く」ことの難しさ。 僕は雑誌『諸君!』6月号の斎藤環さんの対談を取り上げ、将来性のないフリーター稼業、「キャリアも技術…

15日のデビューネットについてレポート

「読んでくださる方々へ」にてお誘いしている「デビューネット」ですが、5月15日の分について簡単に報告してみます。 参加者は10名で、当ブログ経由で初参加いただいた方が2名でした。参加者全員が発言するには、これぐらいの人数が限界でしょうか(という…